江戸時代には、武士や商人、職人、農民などの身分を設けました。
それを巧みに利用して、幕府の支配体制を強固なものにしていったといわれています。
1649年に出されたと言われる慶安の御触書は、農民がどうあるべきかを定めた法令だと言われています。
今回はそんな慶安の御触書の概要・覚え方についてご紹介したいと思います。
目次
慶安の御触書とは?
慶安の御触書とは、1649年に幕府が農民のわきまえるべき心得として与えたと言われる御触書のことです。
江戸時代に入り、職業に基づく身分制度として、士農工商という身分制度ができました。
士農工商とは武士・農民・職人・商人のことで、名字帯刀や切捨御免などが許された武士を頂点として、農民や職人、商人などの身分ができたと言われています。そして、幕府はこの世襲制の身分制度を利用して、民衆統治を行いました。
なかでも農民が守るべき心得として1649年に出されたとされる慶安の御触書は、江戸時代の農民の生活について細かく規定するもので、当時の農民がどのような生活を求められていたのかがわかる内容となっています。
慶安の御触書では具体的に、幕府の法令の遵守や酒・茶を飲まないこと、稗や粟をたべること、衣服は麻や木綿を使うこと、耕作に励むこと、たばこは吸わないことなどを農民に求めています。
ただ、この慶安の御触書は、原本は発見されておらず、幕府が出したものであることを疑問視する説も出ています。
ただ、江戸時代にこの法令は幕府が出したものと信じて、農民の統制に使用していた藩もあると言われていて、江戸時代の農民の生活を表していることは間違いないといえます。
【慶安の御触書の語呂合わせ】年号(1649年)の覚え方
慶安の御触書の語呂合わせ①
慶安の御触書を色よく(1649)掲示
実際には農民にとって全く好ましくない御触書ですね。
慶安の御触書の語呂合わせ②
異論(16)よく(49)出なかったな、慶安の御触書
農民にこんなに質素な生活を求めることに、異論はでなかったのですかね。
慶安の御触書の語呂合わせ③
ひい(1)!虫食った(649)服も着せる、慶安の御触書
きっと虫食ったような服でも着ないといけないような辛い生活だったことでしょう。
慶安の御触書の語呂合わせ④
色(16)良く(49)見えぬ米を食べる慶安の御触書
真っ白の白米など農民の口には入らなかったと思うと悲しいです。
慶安の御触書の語呂合わせ⑤
ヒーロー(16)よ(4)!救出(9)して!慶安の御触書
農民もこの御触書から助けてくれるヒーローが出てくることを夢見たでしょうね。
以上、慶安の御触書の語呂合わせでした!