
明治維新後、太政官制が採用されていた日本政府ですが、大きな改正や制度の見直しが続いていました。
1873年(明治6年)には太政官内閣制が導入され、その後も参議省卿兼任制の採用など、後の内閣制度に繋がる改正が行われます。
そして1885年(明治18年)、太政官制に替わる新たな内閣制度が開始されました。
今回はこの内閣制度の概要・開始年号の覚え方(語呂合わせ)についてご紹介します。
目次
内閣制度とは?
1885年(明治18年)12月に開始された内閣制度は、それまでの太政官制に替わる新たな政府の制度です。
太政官制は1868年の「五箇条の御誓文」にある政治方針実現の為に設けられた制度でした。
その後1881年の明治天皇による国会開設の勅諭の中で、1890年の国会開設目標を目指すことを表明したことで、政府の中心だった伊藤博文らは、それまでの太政官制に替わる政府制度を作ることに取り組みます。
新たな内閣制度開始により、内閣総理大臣や宮内、外務、内務、大蔵、陸軍などの各大臣を置くこと、そして内閣総理大臣と宮内大臣を除く各大臣で内閣を組織することなどが定められました。
初代内閣総理大臣にはそれまでも政府の中心人物であった伊藤博文が就任しました。
(伊藤博文 出典:Wikipedia)
また、内閣制度開始と共に「内閣職権」が定められます。
これは新たな内閣の運営に関する基準となる7条から成るもので、主に内閣総理大臣の職責を明らかにしたものでした。
内閣総理大臣は行政各部を統督するなどの強い権限が与えられ、また各大臣は省内の状況を内閣総理大臣に報告する義務が課されるなど・・・
当時の「内閣職権」における各省大臣への内閣総理大臣の統制権は、後に制定される「内閣官制」と比較すると非常に強いものでした。
【内閣制度の語呂合わせ】開始年号(1885年)の覚え方を紹介!
内閣制度の語呂合わせ①
一派(18)の屋号(85)で呼ぶ内閣制度開始
初代は「伊藤」内閣でした。
内閣制度の語呂合わせ②
ひややっこ(1885)食べて内閣制度開始
内閣制度創設は12月でしたが…
内閣制度の語呂合わせ③
内閣制度開始をいっぱ(18)いの箱(85)でお祝い
お祝いと言えばプレゼント(箱)ですね!
内閣制度の語呂合わせ④
内閣制度開始で新内閣に一発(18)で入(85)る
政治に関わりたい国民も多かったことでしょう
内閣制度の語呂合わせ⑤
内閣制度開始で市場(18)は発光(85)している
人いっぱいでにぎわう様子が目に浮かびます
以上、内閣制度の開始年号の語呂合わせでした!