室町時代に明から「日本国王」と呼ばれた人物がいます。
それは室町幕府三代将軍である足利義満です。
明国と貿易するためには、朝貢貿易の形をとらなければならなかったために、義満が日本の君長として貿易を行っていました。
今回はそんな1404年から行われた日明貿易の概要・年号の覚え方(語呂合わせ)についてご紹介します。
目次
日明貿易とは?
(明と周辺諸国 出典:Wikipedia)
室町幕府の三代将軍である足利義満は、博多の商人である肥富から明との貿易は莫大な財を生むことを聞き、1401年に遣明使に国書を託しました。
明からの返書によって日本国王として認められた足利義満は、1404年に日明貿易を開始させることに成功しました。
明は中華思想に基づいた皇帝と従属国国王の冊封関係を前提として貿易を行っていました。
そのため従属国が貢物を持ってきて、それに対して明の皇帝が返礼の品を与えるという朝貢貿易という形でしか貿易は行われませんでした。
この形をみとめ貿易を行ったということは足利義満が名分より実利をとったといえます。
(足利義満 出典:Wikipedia)
そのため、義満の死後、四代将軍の義持はこの朝貢貿易という形を嫌がって中断。しかし、その後六代将軍義教の代ではまた再開されています。
また、日明貿易では明が公認した貿易国のみに与えられる勘合という割符を使いました。
勘合をもった貿易船のみが明との貿易が可能でした。そのため日明貿易は勘合貿易とも呼ばれています。
日明貿易の主な輸入品には銅銭や生糸、綿糸、陶磁器や書籍などがあり、これらは唐物と呼ばれ日本では高値で取引されました。
また日本からは刀剣や鎧、銅や硫黄などが輸出されました。
【日明貿易(勘合貿易)の語呂合わせ】年号(1404年)の覚え方!
日明貿易(勘合貿易)の語呂合わせ①
必死(14)に押し(04)て日明貿易
義満の押しの強さで日明貿易が実現しましたね。
日明貿易(勘合貿易)の語呂合わせ②
いよっ(14)!財が増し(04)て嬉しい日明貿易
名分よりも実利が大切ですね!
日明貿易(勘合貿易)の語呂合わせ③
意地(14)はゼロ(0)よ(4)、日明貿易
朝貢貿易という形ではたしかに意地は感じられません。
日明貿易(勘合貿易)の語呂合わせ④
日明貿易を維持(14)して皇帝押し(04)
皇帝を崇めるのは朝貢貿易の基本ですね。
日明貿易(勘合貿易)の語呂合わせ⑤
石(14)もマル(0)よ(4)、日明貿易
宝石などであれば石でも大歓迎だったでしょう。
以上、日明貿易(勘合貿易)の語呂合わせでした!