
封建的な社会体制から近代的社会に向かう途中、いくつかの市民革命が起きました。
市民革命の中の1つであり、イギリス革命・アメリカ独立革命と共に有名なのが「フランス革命」です。
今回はそんなフランス革命の概要・年号の覚え方(語呂合わせ)についてご紹介します。
目次
フランス革命とは?
(8月10日事件 出典:Wikipedia)
フランス革命とは、1789年に起こった市民革命のことです。
初めに革命前の社会状況である旧制度(アンシャン=レジーム)を確認します。
この旧制度は国王を頂点として、聖職者が第一身分、貴族が第二身分、農民や商工業者が第三身分という身分社会でした。
そして、全人口の98%に及ぶ第三身分(大半は農民)の人々は、政治的権利がない上に重い税負担に苦しんでいました。
その中でも特に、豊かになって来ていた商工業者層は自分たちの権利がないことへの不満を募らせました。
さらに、フランスの財政はアメリカ独立戦争への参戦によってさらに悪化したため、聖職者や貴族からも課税する財政改革に乗り出します。
しかし、貴族からの反発が強く三部会の開催を要求してきました。
1789年5月に実際に開かれた議会では第一・第二身分と第三身分で主張が対立。その後、6月に第三身分は三部会を離脱し国民議会を結成します。
憲法の制定と国王からの議会の承認を目指します(テニスコートの誓い)。
(テニスコートの誓い 出典:Wikipedia)
情勢を食い止めるためにルイ16世は国民議会を認めます。ところが、貴族や王族などの保守派が反発、第三身分に対する軍事的圧力を国王に求めます。
そして、パリに国王政府が軍隊を送り込んだところ、民衆からの抵抗が強まり7月14日にバスティーユ牢獄の襲撃がおこります。
それから全国的に動乱が起こってゆきます。
事態を収めるために8月26日に国民議会は封建的特権を廃止、自由・平等・人民主権などを盛り込んだ人権宣言を採択しました。
それ以後は、立憲君主派と穏健共和派の対立やジャコバン派の独裁などが起こります。
最終的には土地を手にした農民の保守化や、市民層が経済的自由を求める機運が高まり、独裁政治ヘの不満が募ります。
テルミドールのクーデターが起こりブルジョアジー勢力が権力を得て、穏健共和派の総裁政府が誕生。
その後も社会的不安は続き、王党派の反乱なども起こります。
【フランス革命の語呂合わせ】年号(1789年)の覚え方!
フランス革命の語呂合わせ①
いいな(17)役(89)職
憲法制定を目指すポジションの人々は輝いていたことでしょう。
フランス革命の語呂合わせ②
否や苦(1789)るしむとは思いもよらず
ルイ16世も混乱に驚いたはずです。
フランス革命の語呂合わせ③
いちな(17)ん去って、また厄(89)押し寄せる
正式な憲法制定後、さらに争いは続きます。
フランス革命の語呂合わせ④
非難(17)する声、波及(89)する
財政危機に陥ると非難も多くなります。
フランス革命の語呂合わせ⑤
避難(17)しよう、民衆の爆(89)走だ
その後、国王の一族は逃亡をします。
以上、フランス革命の語呂合わせでした!