中央集権化が一段と進んでいった奈良時代には国家的なプロジェクトとして歴史書や地誌の編纂が盛んに行われるようになりました。

 

今回は奈良時代に編纂された地誌「風土記の概要・年号の覚え方(語呂合わせ)」についてご紹介します。

 

風土記とは?

 

 

風土記とは、713年に天明天皇が各国に命じて作らせた地誌のことです。

*地誌とは各国の国司がまとめた報告書のこと

 

中央集権国家を作り上げるためには国の歴史や現状の詳細な把握が必要だと考えた朝廷は「風土記」のほかに「古事記」や「日本書紀」の編纂にも取り組みました。

 

ところで風土記は編纂命令を受けてから完成・献上するまでに20年近くかかったようです。

 

長い時間をかけて作成された風土記ですが残念ながら現在までほぼ完本な状態で残っているのは「出雲国風土記」の1国分だけです。

 

また完本ではないもののある程度まとまって残っているのは「常陸国風土記」「播磨国風土記」「肥前国風土記」「豊後国風土記」の4国分です。

 

*出雲(島根県)、常陸(茨城県)、播磨(兵庫県)、肥前(佐賀県・長崎県)、豊後(大分県)

 

そのほかの国の風土記は災害などで散逸したか、そもそも献上されなかったか、のどちらかではないかと考えられています。

 

◆風土記の内容

風土記には次の5つについて記述することが決められていました。

 

①国・郡・郷の好字二字化:地域や山川などの名前を漢字2文字に統一する

②郡内の産物

③地名の由来

④土地の状態:肥沃であるか?農業に使えるか?など

⑤古老が伝え聞いている旧聞異事:代々伝えられている話、昔話、神話など

 

このうち①について少し補足しておきます。

 

それまでは漢字1文字や3文字で表されていた地名や山・川などの名前を好字(いい意味を持つ字)の漢字2文字の表記に統一することは中国の唐に倣ったものです。

 

当時の日本にとって中国(唐)の影響がいかに大きかったかがわかりますね。

 

この時に決められた名前は現在でもかなり残っているといわれています。

 

【風土記の語呂合わせ】年号(713年)&国名の覚え方!

風土記の語呂合わせ・年号①

風土記は5つの国しか残っていないさ(713)

 

風土記といえばまずは出雲そして常陸、播磨、肥前、豊後です。

 

風土記の語呂合わせ・年号②

天明天皇が内密(713)に命じた風土記の編纂

 

内密だったかはさておき国情をつぶさに知ることは強い中央集権国家を目指していた国にとっては非常に重要なことでした。

 

風土記の語呂合わせ・国名③

常(常陸)に磨けば(播磨)前(肥前)より豊かな(豊後)雲(出雲)になる

 

「常に磨けば、前より豊かな雲になる」

 

もしも雲に触れたら磨いてピカピカにしてみたい・・・。

 

風土記の語呂合わせ・国名④

陸(常陸)に貼りつく(播磨)肥えて(肥前)豊かな(豊後)雲(出雲)

 

「陸に貼りつく肥えて豊かな雲」

 

貼りつきそうなくらい大きな雲が地上を覆うことがありますよね。

 

風土記の語呂合わせ・国名⑤

風土(風土記)を飛ぶひばり(常陸・播磨)、豊かに(豊後)肥えて(肥前)雲(出雲)みたい

 

「風土を飛ぶひばり、豊かに肥えて雲みたい」

 

ひばりを漢字で書くと「雲雀」、まさに雲と相性がいいひばりです。

 

 

以上、風土記の語呂合わせでした!

 

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