1914年の第一次世界大戦の影響で好況に沸いた日本経済もその反動に苦しみ、1929年のアメリカ発の世界恐慌では非常に大きな打撃を受けました。
資本主義の発達で、世界中の経済が強固に結びつくようになったため、世界中で恐慌が起こったのです。
今回はそんな1929年に起こった世界恐慌の概要・覚え方(語呂合わせ)についてご紹介します。
目次
世界恐慌とは?
(極貧生活を送っていた『移民の母』 出典:Wikipedia)
世界恐慌とは、1929年10月24日にニューヨークのウォール街で株価の大暴落がおこったことに端を発した、世界中に広がった経済危機のことです。
1920年代半ば、資本主義の発達によりアメリカでは過度な株式投資が行われており、過熱していました。
しかし様々な要因によって、後に暗黒の木曜日と言われる1929年10月24日、アメリカのニューヨークのウォール街で、株価が大暴落し、その影響は世界中の資本主義でつながっている多数の国に波及することとなりました。
(ニューヨーク・ウォール街の群衆 出典:Wikipedia)
日本経済は1914年に起こった第一次世界大戦の好況以降、その反動で苦しんでいました。
1923年の関東大震災などで震災恐慌も起こり、金本位制への復帰も先送りとしているなか、1929年に起こった世界恐慌によって大打撃を受けました。
また、その世界恐慌の影響が日本に強く出始めていた1930年に、浜口雄幸内閣が大蔵大臣の井上準之助のもと周囲の反対を押しのけ金解禁の政策を断行しました。
その結果、正貨が流出し貿易赤字が起こり、株価も暴落、企業の倒産や賃金の引き下げが起こり、深刻なデフレとなる昭和恐慌が起こり、日本経済の不況はより悪化しました。
さらに農作物などの価格も下落し、農村部での「身売り」などが起こる深刻な状況となりました。
【世界恐慌の語呂合わせ】年号(1929年)の覚え方
世界恐慌の語呂合わせ①
引く(19)ほど不休(29)で働いても世界恐慌
どんなに働いても恐慌には勝てませんね
世界恐慌の語呂合わせ②
一級(19)品の肉(29)など食せぬ世界恐慌
不況なのでおいしいものなどはあまり食べられなかったでしょうね
世界恐慌の語呂合わせ③
世界恐慌なのに行く(19)?服(29)買いに…。
食べ物も日用品もすべての購入にこまったことでしょう。
世界恐慌の語呂合わせ④
世界恐慌で一球二球(1929)とアウトの対策
世界恐慌に対する日本政府の対策はアウトと言わざる得ないものばかりでしたね。
世界恐慌の語呂合わせ⑤
ひい(1)!国(92)苦(9)しい世界恐慌
世界恐慌は世界中の各国で大変な影響を及ぼしました。
以上、世界恐慌の語呂合わせでした!